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教育情報

神奈川県公立高校令和5年度募集定員の大枠が決まる

公立中学校卒業予定者数が前年度より870名増加する事などに伴い、令和5年度(2023年度)の神奈川県公立高校の募集定員は、県立全日制で400名増加することが決まりました。

地域別の卒業者数の増減を加味し、16校が1学級(40名)定員増、6校で1学級減となります。
□1学級増は普通科14校

白山
川和
舞岡
松陽
生田
百合丘
相模田名
上鶴間
追浜
鎌倉
藤沢西
伊志田
座間
□1学級増の単位制普通科は1校
横浜清陵
□1学級増の総合学科は1校
座間総合

■1学級減の普通科は4校
金井
横須賀大津
七里ガ浜
西湘
■1学級減の単位制普通科は1校
横浜松陽
■1学級減の総合学科は1校
麻生総合

市立高校を含む各高校別の詳細は後日県教委から発表されます。





神奈川県公立高校入試 得点の推移(平均点)2022年度版

神奈川県公立高校学力検査得点の推移(2022グラフ).jpg

令和4年度神奈川県公立高校 入試結果・分析

R4年度神奈川県公立高校入試平均点推移.jpg令和4年度神奈川県公立高校入試(全日制)の結果が公表されました。
入試制度改革以降、知識偏重型の問題から正確に問題を読み解き、そこから知識力をベースに結論を導き出し、それをどう表現するかを問う内容の問題へと変わっています、この傾向は継続的に続いています。
記述式の問題のみならず選択問題も含め「思考力・判断力・表現力」が問われる内容に変わりはありません。
以下に今年度の入試問題 各教科別のポイントと主な内容を記します。

□ 英語 □
全体の構成や配点は昨年度と同様な内容だったが、英語の基本的知識に加え場面に応じた内容を表現する力、資料や英文から情報を整理して読み取る力など実戦的な力がより求められる問題でした。
問1は例年通りリスニング問題、問2は、昨年までの単語記述の問題から選択問題に変わったが、対話の流れ・文脈を理解する力が問われた。
問3・4は適語選択と語順整序、特に問4は複数の文法を組み合わせたり与えられた単語から適切な文章を完成させる問題は難度が高く正答率が低かった。
例年同様な出題の問5の日常を描いたマンガをヒントに答える英作文の問題は毎年正答率が低い難度の高い問題で今年の正答率は13.3%と昨年より難化した。
問7も英文と資料から必要な情報を読み取り内容に合うものを選択する問題も正答率が低かった。

□ 数学 □
昨年同様の大問6題の出題数でしたが、全体的に難度の高い問題の配点が高く、時間配分が大切でした。
基本的・標準的な計算力を問う問題の正答率は高かった(問1・問2等)が、関数の問題、確率の問題、平面図形・立体図形の問題の条件を正確に読み取り考察する問題で正答率が低かった。
問1・2の計算問題は短時間で解いて確実に加点する事がポイント。
問3の平面図形の問題で特に三平方の定理や相似比を用いて求積する問題は難度が高く正答率も低かった。
空間図形の問6(ウ)複数の補助線や3辺の比が分かる三角形に注目し相似な図形をさらに探す必要がある問題は、正答率も2.7%とかなり難度が高い問題だった。
一部高難度の問題もあったが、昨年に比べれば全体平均では難易度はやや下がったように見受けられる。

□ 国語 □
全体の大問の構成は5題で変わらないが、出題分野の順番が変わったり近年出題のなかった四字熟語が論説文の問題の一部として出題されました。
問1は毎年漢字の問題、そして短歌の鑑賞。今年は普段使い慣れない漢字の出題があり確実に加点するには漢字の学習も欠かせない。韻文は短歌の鑑賞で配点が昨年の2点んら4点に増えた。
問2は小説文、現代を舞台とした文章で近年の江戸・明治の文章から傾向が変わり読み易かった半面 心情を問う問題が中心で登場人物それぞれの場面ごとの心情を正確に読み取る必要があり日頃の学習での訓練がポイントです。
問5の記述問題(イ)は話し合いの内容と資料を参考に20~30字でまとめる問題でしたが、指定語句がないため自分で適切な言葉を選ぶ必要があり難しかった。正答率13.4%

□ 理科 □
全体の大問構成や問題数に変化はなかったが、全分野から出題され知識や暗記だけでなく原理原則から事象や実験結果を分析考察する力が求められた。
問1・問5の物理分野では読み取った内容を原理原則に当てはめて解く問題で、凸レンズの問題では、見え方よりも実験結果からの考察が問われ正答率は16.2%と苦戦したと思われる。
問2・問6の化学分野では、状態変化と粒子、化学反応式の係数合わせ、イオン化傾向とダニエル電池の問題が出題され、基礎的な知識力を問う内容が多かった。
問3・問7の生物分野では、細胞分裂、食物連鎖、対照実験についての出題。
消化に関する問題では、仮説が正しいか判断するために必要な実験を選択するといった、深い思考力が問われる問題が出題されている。
問4・問5の地学分野では、温度と湿度の説明、天気図からの問題、地層と堆積物及び断層、日周運動と年周運動、星座が見える地域と高度の問題と地学的なあらゆる問題が出題され単純な暗記だけでなく原理を理解したうえで思考力が問われる内容でした。
知識や与えられた情報を整理して活用する問題への対応として日頃の学習での訓練が大切です。

□ 社会 □
問題構成や問題形式は昨年度と同様で、基礎的な知識を問う問題の正答率は高かった。一方で今年は記述で答える問題が1題もなく全て選択形式の問題だった、ただし選択肢が多く知識がある事が前提でそこから思考し選択する問題が多く、全体的な難度は昨年より高かったと言える。
問1は世界地理、問2は日本地理、資料と知識をうまく組み合わせ正確に解くことで正答率は高かった。
問3は近世までの歴史、問4は近代以降の歴史問題。問4の(ウ)20世紀以降の東南アジアで起こった出来事を年代順に並べる問題は、選択問題でありながら知識がないと解けず正答率も39.2%と難しい問題だった。
問5、問6は公民、学校の履修が中3期と言うこともあり正答率は高かった。
問3は3分野総合の問題。
問題の全体を通して資料を見て考察する問題が多く、言葉や年代の暗記ではなく教科書・資料集・年表等をリンクし3分野を総合的に学習し、知識を身に付けるだけでなくそれをどう活用考察して正しく結論付けるかの判断力が求められている。

《 まとめ 》
入試制度改革以降の「思考力・判断力・表現力」を求める出題の傾向に変わりはありませんが、「マークシート」の導入により記述の作業時間が若干減ったものの選択肢を選ぶ内容はより深化した難度の高いものへと変わっています。この傾向は次年度以降も継続されると予測されます。
日頃の学習から知識の詰込みではなく、考える力そしてその結果を表現する力を身につける繰り返しの訓練が良い結果を生み出します。




神奈川県公立高校入試 「面接」廃止へ

神奈川県教委は公立高校の入学試験で実施している「面接」を2024年度から廃止する方針を明らかにしました。

・学習への姿勢を10分ほどの面接で判断するのは困難である事
・入試期間が長期におよび、中学・高校の教育に影響がある
などの見地から面接を廃止することを決定、各学校は学力検査と調査書で合否を判断する。

ただし、高校によっては実技やスピーチなどの特色検査の一つとして面接を行うほか、学力検査がないクリエイティブスクールでも面接を行う。

現在の中学2年生が受験する2024年度入試から適用される予定です。
各学校は2023年5月までに検査の方法を判断する事となります。

詳細が明からなりましたら、またこちらのページでお知らせいたします。




令和4年度版「神奈川県公立高校偏差値ランク表」(2022年春)

神奈川県公立高校 R5年度(2023年度)入試用資料 】

令和4年度(2022年度) 公立高校合格者追跡調査結果による最新版偏差値ランク表です。
採用する模試により高校別のランクは異なります、ひとつの目安とお考え下さい。

令和4年度偏差値ランク.jpg
※ 神奈川県公立高校入試の選抜基準はS値です、偏差値はあくまでも目安のひとつです。

  画像上でクリックすると拡大できます。




平成5年度(2023年度)神奈川県公立高校入試日程

2023年度入試日程.jpg




令和4年度神奈川県公立高校入試 新型コロナ感染拡大防止対策(追試日程)

令和4年度神奈川県公立高校入試における感染者及び濃厚接触者の受検機会確保のための追試日程が、下記のように変更発表されました。

□ 『追検査』 : 2月25日(金)... 新型コロナウイルス・インフルエンザ等による体調不良で2月15日(通常検査日)の受検ができなかった者

□ 『追加の検査』 : 3月10日(木)...
新型コロナウイルス・インフルエンザ等による体調不良で2月15日(通常検査日)及び2月25日の受検ができなかった者のうち「追加の検査」を希望する者

2022コロナ日程.jpg



令和4年度神奈川県公立高校 募集定員発表

神奈川県公立高校の来春(令和4年度)の入試募集定員が県教委から発表されました。
 
全日制の当初募集定員は41,107名で昨年より824名多い募集となります。
 
毎年各高校別の募集定員は見直されますが、来春の中学卒業生数と地域別の流入出人口を加味して決定されます。
中3生の卒業人数はここ数年減少傾向にありましたが、令和4年3月の卒業予定者は67,079人と1,920人程昨年を上回る見込みです。
それにともない募集定員も増となりました。全体では増であるものの学校(地域)により定員減の学校もあります。

全日制定員比較
平成3年度 卒業者数           65,152人      〇募集定員40,279人 
令和4年度   卒業者数(予測)  67,079 人      〇募集定員41,107人 前年比較 +828人


◆当教室の近隣(旧川崎北・川崎南学区)の主な高校の募集定員の推移と昨年比較
<全日制 (普通科・専門学科・総合学科)>
 
  募集定員  (名)
31年度
(2019年度)
令和2年度
(2020年度)
 令和3年度 
(2021年度)
  令和4年度 
(2022年度)
昨対増減
           
多摩 278 278 278 278  0
生田 398 358 358 358   0
麻生 318 318 318 318 0
百合ヶ丘 358 358 357 358   +1
市立高津 278 278 278 278 0
生田東 318 318 318 318 0
川崎北 318 278 278 278   0
358 358 358 358 0
麻生総合 230 230 198 230 +32
           
新城 268 268 268 268 0
市立橘 198 198 198 198  0
住吉 358 358 358 358  0
県立川崎 220 223 223 223 0
市立川崎 38/160 0/120 0/120 0/120 0 ※
※ 市立川崎は、高校の募集なし併設型中学校から120名が入学予定(入学試験を行わない)
  数名の増減は転編入定員の差です。

これが倍率にどのように影響するかが受験生の一番の関心事だと思います。
神奈川県全体の実質倍率の推移を年度別に下表にまとめておきました。

形態 年度 募集定員 実質倍率
前期選抜
+
後期選抜

< 合計 >
2008 39,440 名 1.17
2009 39,890 名 1.21
2010 41,642 名 1.22
2011 40,369 名 1.22
2012 41,410 名 1.21
< 共通選抜 > 2013 42,560 名 1.18
2014 43,959 名 1.18
2015 43,504 名  1.19
2016 43,959 名 1.21
2017 43,848 名 1.20
2018 43,293 名 1.20
2019 43,077名 1.19
2020 41,829名 1.19
2021 40,279名 1.19
2022 41,107名 ?

神奈川県公立高校入学者選抜制度の概要

神奈川県公立高校選抜の概要②.jpg

2022年度(令和4年度)神奈川県公立高校入試日程

2022年度入試日程.jpg

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