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塾長ブログ.....思いつくまま そのままに。
『 きれいなノートは、なぜ大事 』
…と思っている生徒が多いので、その質問にお答えしましょう。
きれいなノートをとると言う事は、字が綺麗とか上手とか言う事とは違います。
(字を綺麗に書くに越したことはないですが…)
その時に学んだことがちゃんと記されている事が大事です。
自分がどのようにしてその問題が理解出来たのか、解からなかった事がどうやったら解かるようになったのか。
一度解いた解き方が間違いで答えが不正解だった時、先生の解説により得られた正しい解き方や正解を赤ペンで記入していったりします。
間違え易かったり、重要な事柄だったり、大事なやり方・語句などにアンダーラインやマーカーで記していったりもします。
先生とのやり取りを書いている生徒もいます。
空きスペースが出来てもいいので、1ページの中で何を記すかの場所取りを分ける事により、後で見た時に一目で見て分かるノートになります。
そして一番大事なことは、その問題がその時点で自分自身で理解出来たんだと言うことが、後で見てもちゃんと分かるようなノートをつける事です。
学校の授業も塾の授業も新しい単元にどんどん進んで行きます。
復習の重要性は、『知識は入れたり出したり』のお話しの中でも書きましたが、一度理解した単元の内容も、ちょくちょく使っていないとなかなか考え方が出て来なかったり、答えに辿り着かなかったりします。
また、以前に学んだやり方を使って解かなければならない応用の問題に行き当たったりします。
そんな時、過去に学んだ内容がキチンと記入されているノートをめくってみると…
その時にその内容がちゃんと「理解できていたんだ !! 」…と言うことが鮮明に蘇ってきます。
自分で書いたノートからその時の情景やアタマにしまい込んだ知識が、出てくるでてくる。
そうなれば、もうこっちのものです。
分かり易いノートをとる事は、復習(振返り学習)のためにも、そして応用編の難しい問題に挑むためにもとても大切ことなんです。
なかには、自分で書いたノートが後になると自分でも読めない…なんて生徒もたまにいます。
もったいないです。
塾では理解するまで充分に教えているはずです、その「解かった !」を是非ノートに記し、いつでもその時の光景や感覚が蘇るノートをとりましょう。
ノートは、自分で習得したノウハウがたくさん詰まった自分自身の “ 取り説 ” です。
当教室では、塾のノートのつくり方だけでなく、学校の授業ノートの指導もしています。
学校の先生の成績のつけ方の項目の中にノートの提出(期限内の提出だけでなく、その中身についても)の項目もあります。
ノートの取り方も、学校の成績の評価のひとつに含まれるのです。
中間・期末テストの点数だけが成績に反映されているわけではありません。
テストの点数も成績を付ける際の1項目に過ぎません、ノート提出も含めたひとつひとつの項目の加点・減点を積み上げ総合的に5段階評価をつけます。
学校の成績評価のお話しはまたの機会に譲りますが、とにかくノートはきれいにまとめましょう !!
きのうの君がきょうの君を助けてくれます。
ほんの一例ですが画像を貼り付けておきます、参考にしてください。
空白部分が多く一見ムダのように見えますが、あとで思い起こす時に分かり易い表記の方法の例です。
(早稲田育英ゼミナール 読売ランド教室) 2014年7月27日 17:55
本当の"個別指導"とは ・・・ 『おしゃべり ありです。』 その2
生徒と先生が双方向で会話をしながら授業を進めています。
ちょっと授業風景を覗いて見ましょう。
各先生のもとで、演習問題を一心に解いている子、先生にたくさん質問を浴びせ掛けている子、先生の解説を熱心に聞きながら指示通りにノートをとっている子…。
各先生との質疑応答の会話が重なる時間帯は、少し騒がしいかも知れません。
そんな中で・・・リラックスムードでおしゃべりしちゃっている一角ががあります。
パズドラの話しやらワンピースの話し…??
女の子たちと女性の先生との間ではガールズトーク…??
当教室の授業時間は、小学生は60分、中学生・高校生は90分の授業時間です。
小中学生、高校生を含めても90分間集中し続けるのは生徒にとっては結構大変です。
時間内ずっとテンションを維持できる子は稀です、個人差もありますが集中は途切れます。
さっきまで頑張っていた子が、なにか意識の中でソッポを向きだします。
長い時間の勉強に飽きてきてしまったのです。
“ 熱心な指導 ” と言う言葉をよく耳にしますが、先生がどんなに熱くどんなに一生懸命頑張って一方的に熱心に指導にあたっても、集中が途切れた生徒には、耳には届いていてもあたまの中にまでは届いていません。
その瞬間に、先生の一方通行の熱心さはある意味で徒労に終わるのです。
他の塾の先生で、「こんなに一生懸命教えているのに、理解してくれない。成績がなかなか上がらない。」と嘆く声をよく聞きます。
その指導法 間違っていませんか? 子供の事をちゃんと理解して指導にあたっていますか?
勉強に対しての集中が途切れた生徒は、バリアを張っているのと同じ状態で、学習する姿勢にありません。
そんな状況を察知したウチの先生たちは、直ぐに話題を切り替えます。
“ おしゃべりタイム ” です。
子供たちの興味のありそうな話題を、こちらから振ってみます。
すると、ちょっと前まで先生の話しを右から左に聞き流していた生徒が、いきなりこっちに向き直ってニコニコと話し始めます。
そうです、意識の中で向こうを向いていた子がこちらに向き直った瞬間です。
バリアがなくなり先生の話す内容に興味を抱き、積極的に話すはなす、会話が弾むはずむ…。
肩のチカラを抜いてリラックスして暫くおしゃべりに付き合います。
頃合いを見計らって、会話はさっきの問題の解説にいつの間にか入っていきます。
意識はこちらを向いているので大丈夫です、バリアがないのでちゃんと聞いてくれています。
このように、集中が途切れた時にはウチの教室では 『 おしゃべり あり 』 なんです。
生徒の意識により強弱はあるものの、常にこの繰り返しによる90分(小学生は60分)を実践しています。
これが当教室の特徴であり、こう言う授業が出来ること、生徒の今の心理状況を素早く察知し次の行動に繋げると言う事、そしてその結果がどうであったか検証してみる。(類似の演習をやらせれば分かります。)
これは、常に講師の気づきの訓練と次の行動への判断、そして日々の訓練による実践の積み重ねです。
よって、訓練しても当教室の基準(私・読売ランド教室塾長の基準です。)を満たせない講師は……いつの間にか強制的にいなくなります。
当教室では、生徒・保護者の立場に立ち講師に対しても常に厳しい基準と訓練を課しています。
ウチの先生たちは、授業中にもギャグをとばしたり、ボケたり突っ込んだりもします。
それは今教えている事に関連付けてのギャグだったりします。
とにかく生徒を飽きさせないで、こちらを向いていてもらう事が一番大事なんです。
訓練も欠かしていませんが、当教室では先生のキャラクターも指導基準ですし、また採用時のひとつの基準ともなっています。
集合型の予備校などでも最近は講師のキャラが際立っているように見受けられます。
「今でしょ !」のハ○シ先生なども好例ではないでしょうか。
それは興味を引く授業が大切であり、刺激し続けこちらが出す信号がちゃんと脳の中に届いて、さらに蓄積していって欲しいからの行為であると思います。
この仕事は、顧客(生徒や保護者の皆さんをそう呼んで良いのか分かりませんが...)の二重構造が他の業界と異なるところです。
時として生徒の満足と保護者の満足が一致しない場面もあるものです。
全ての人の満足を成し遂げたいと常日頃考えています、難しいことではありますが…。
そのお話しは、またいつの機会かに書いてみたいと思います。
そんなわけで、長々と書いてしまいましたが 『 おしゃべり ありです。 』 のお話しでした。
『おしゃべり ありです。』 その1 へ...
(早稲田育英ゼミナール 読売ランド教室) 2014年7月26日 17:16
本当の"個別指導"とは ・・・ 『おしゃべり ありです。』 その1
それでは、その内容の意味するところのちょっと深いお話しをこれからして行きましょう。
当塾は個別指導型の学習塾ですが、“ 集団型の一斉指導 ” ・ “ 個別指導 ” それぞれにメリット・デメリットがあります。
ライバル意識を煽って競争心を植え付け、成績で競わせる事により学力を上げる、と言う方法には集団指導に大きなメリットがあると思います。(この方法をメリットと捉えればの考え方ですが…)
しかし、生徒ひとりひとりには個人差があります。
それぞれに “ 目標 ” も違えば現状の “ 学力差 ”、“ 進捗度合い ” の違い、“ 個性・性格 ” は特に違うでしょう。
たとえ少人数指導だとしても、これらを一括りの集合体にして一方通行で指導する形態には果たして全ての生徒に満足を与える事が出来ているのでしょうか。
1クラスをほぼ同等な学力の集合体のクラス分けにして一斉指導する集合型の塾は大手の著名な塾に存在しています。
100名単位を集める大型塾ではそのクラス分けも可能かも知れませんが、それとて生徒の個性に合わせた“個 ”への対応が出来ているとは限りません。
学校教育も集団指導ですが、1クラス30~40人を指導する集団指導では全体の平均レベルの指導しか出来ないのが現実です。
平均から下のレベルにも、逆に上のレベルにも不具合が生じています。
授業についていけない子を出さないように一番下のレベルに合わせた授業を行えば、受験で難関校を目差す生徒には全然物足りない内容となり目標の学校を目差す事は困難となるでしょう。
逆に上のレベルに合わせたら、その他の全員が授業についていけない状態となってしまいます。
集合教育の場合、先生が立てたその日の授業計画(全員の平均値に対しての)に則って、言わば一方的に授業を進めていきます。
一部の生徒の質問は受ける事もあるでしょうが、双方向の会話もなく授業はどんどん進んで行きます。
生徒の都合(その日の気分だったり、体調だったりも含めて)は二の次というのが現実で、これが致し方ない集合教育のウィークポイントです。
だからと言ってそれを責めているのではなく、集合体を指導する致し方のない現実です。
教える側の先生も ある部分妥協して指導に当たっているとも言えます。
集合教育のことについていろいろ書いて来ました。
集合体の上下の学力差に対して中庸な指導の集合型教育、その上下に生じたギャップに対応する為、そして生徒それぞれの個性や性格に合った勉強法で頑張り方を指導するためにあるのが、我々“個別指導塾”の役割と考えています。
では個別指導塾の中身はどうかと言うと、これはもう千差万別です。
形式ばかりの“個別指導”が多いのも現実です。
個別指導で同じ教科なのに毎回の授業の度に先生が替わってしまったり、個別指導のはずが、いつの間にか1人の先生が少人数の集合指導のような人数を教えていたり…等々。
個別指導でも指導者1人に対して2~3人の生徒を受け持つのが一般的です。
(家庭教師と同様な1対1の指導コースもあります。)
この1対△という限定人数を謳っていない塾は上記のような、いつのまにか生徒が増えていた…という状況が起きているようです。
ひとりひとりの生徒を決められた時間の中で、きめ細かく指導し尚且つ理解度を上げていくには最大限度は3人まででしょう。
(授業料との兼ね合い、ご家庭の経済的負担を含め考えても)
多人数を指導できる有能な講師も存在しますが、ひとりに向き合う時間を優先しコミュニケーションを最大限図りながら授業を進めるのが本来の個別指導であると考えます。
…とここまで書いてきたところで、
なかなかタイトルの『おしゃべり ありです。』に辿りつけませんが…。
ブログにしては長文になってきてしまったので、今日はこの辺で。
明日は、当教室の授業風景をちょっと覗いてみましょう。
『おしゃべり ありです。』 その2 へ...
(早稲田育英ゼミナール 読売ランド教室) 2014年7月25日 16:40
テストでいい点をとるって? ・・・ 『知識は、入れたり出したり』 のお話し。
テストでイイ点って…?
みんな毎日学校に通って1日5~6時間くらいは勉強していると思います。
学校の先生が教えてくれる事をちゃんと学んでいれば(授業中寝てたら別だけど(笑))
知識としてちゃんと脳の中に蓄積されている筈です。
中間テストや期末テスト、入試もそうですが出題される問題は、既に学んだ事・過去に脳に蓄積されている知識や考え方から出題されます。(まだ学んでいない単元から出される事はまず無いと思います。)
ところが、テストや試験のその場になると頭の中にあるはずの考え方や答えが出て来ない。
なかなか点数が獲れない、あとで考えてみると解かっていた事なのに、惜しいところで100点が獲れない...。
ちょっと例えは飛躍しますが、お笑い芸人を例に…
もう何年も前にブレイクした一発屋のお笑い芸人、久々にテレビに出て来ました。
あれっ ! 顔や芸は覚えているんだけど、名前が出て来ない。
喉まで出かかっているんだけど……何て名前だっけぇ あ~思い出せないぃー
なんてことがあると思います。
私たちは毎日いろいろな事を見たり聞いたり知ったりして、どんどん頭の中に吸収しています。
ところが少しづつ古くなると(過去の出来事になると)、少しづつ少しづつですが脳の奥の方に追いやられてしまいます。
奥の方にしまわれてしまうと、知識としてはちゃんと持っているのになかなか出て来ない…という事になる訳です。
毎日会っている友達の名前はポンポン出てくるのに、街で10年ぶりくらいにバッタリ知り合いのおばちゃんに出会っちゃったりすると、顔はよく分かっているのに名前が出て来ない…なんて事もよくあると思います。
頻繁に使っている知識は直ぐに出てきますが、あまり使わない知識はなかなか出てきません。
冒頭にも書いたように、学校で学んでいる生徒の皆さんたちは、学校でやった事はちゃんと頭の引き出しの中にあるはずです。
ただ1回覚えただけでその後使わないでいると、奥の方にしまわれてしまって、いざという時に頭の引き出しの奥からなかなか出て来ないのです。
いつでも使える(直ぐに出てくる)知識としてとって置くにはどうすれば良いか。
“ 復習、そして反復練習です。”
1度入れた知識は入れっぱなしにして置かないで、出してみる。
入れたり出したりを繰り返していれば、直ぐに出て来るいつでも使える知識として引き出しの中に整理されてキチッと定着していきます。
何単元か進んだら、必ず振り返り学習。
引き出しがスムースに開く事が大切です。
前に覚えた知識を使って応用する問題もどんどん出てきます、だから以前学んだ知識が出て来ないと困る場面もあります。
一度入れた 『知識は、入れたり出したり』 の繰り返しを習慣付ける事がとても大切です。
そして、復習・反復練習が必要な訳をもうひとつ。
今の学校のカリキュラムを見ると、どんどん単元を進まざるを得ないような状況で類似の演習問題をたくさん解いて復習し完全にその単元を全員がモノにすると言う時間は取れていないようです。
圧倒的に復習時間が不足しています。
先生の話しを聞いてその場で解かった気になって満足していて成績が上がるわけではないのです。
成績は才能ではなく練習に練習を積み重ねて築き上げる技術の表現結果です。
スポーツ選手に例えると、何度も何度も同じ練習を繰り返すことにより上達し、技に磨きがかかり記録にも反映して来ます。
予習する事も当然大切ですが、それ以上に復習が重要だという事がお分かり頂けたでしょうか。
この復習という習慣を “普通にやる事” として身に付ければ、苦も無く成績は上がって行くはずで。
小学生・中学生・高校生 … 学生は “ 復習 命 !! ” です。
『知識は、入れたり出したり』 のお話しでした。
今回の“成績”に関連する内容の「学校の先生が付ける成績・評価の構造」について、またいつかお話しをしたいと思います。
(早稲田育英ゼミナール 読売ランド教室) 2014年7月24日 16:35