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塾長ブログ.....思いつくまま そのままに。

北極の異変

以前のブログで南極の巨大な棚氷が分離し南極海に流失した記事を書きました。
世界中で気候変動のニュースが報じられていますが、特に極地での異変が顕著です。

ブログ《 南極の巨大氷山が分離 》  

極地・山.jpg今回は北極圏のお話しです。
先月北極圏の町ロシアのベルホヤンスクで過去最高気温の38°を記録しました。
冬はマイナス40°にもなるこの町での出来事でした。


ベルホヤンスク.jpg北極圏でも内陸部では気温が急上昇することが稀にあるそうですが…。
今回も一時的に熱波が襲い高温になったという事です、しかし熱波のような異常気象は今後も頻繁に起こるだろうと、気象科学者らが警告しています。

地球規模で温暖化が進んでいるのは周知の事実ですが、北極圏では他の地域に比べ2倍以上の速さで温暖化が進んでいるという事です。

極地.jpg気温は過去100年で2°~3°上昇しました、そのうちの約0.75°は最近の10年で上昇しています。
急速に暖かくなっているところに熱波が発生すれば、予想外の厳しい暑さとなり、またそれが頻発するとなれば永久凍土も溶け出します。

シベリアの大地を覆う真っ白な雪が解けてしまえば、色の濃い土や植物が太陽の熱を吸収してしまう。
そこに気象条件が重なり巨大な高気圧がシベリア上空に張り出し居座ると、雲のない空から容赦なく太陽光がシベリアの大地に降り注ぎ確実に気温が上がる構図が出来てしまいます。



悪循環の構図

シベリア東部サハ共和国にあるバタガイカ・クレーターは「地獄の入口」と呼ばれています。
永久凍土が解けてできた巨大な穴で直径は1キロ、深さは86メートルで、いまも拡大し続けています。

シベリアの穴.jpg1960年代に永久凍土の融解がはじまり、その後周辺の開発による急激な森林伐採で穴の拡大は加速しています。
地面を覆っていた木々がなくなり、太陽光が直接地面を温め氷が解けはじめ、近年では温室効果ガスの濃度が高まり温暖化した影響で、穴の拡大スピードが速くなっています。

科学者によると、地球上のメタンガスの50パーセントが北極地域と北半球の永久凍土に貯蓄されているといいます。
メタンガスは二酸化炭素より強力な温室効果ガスなのです。
地球の温暖化は確実に歩を速めています。

CO2.CH4.jpg
ある研究では、最終氷河期の終わり(およそ1万年前)にもおなじような大きな気候変動があり、北半球の氷床が溶解し、大量の淡水が海に流入して海洋・気候のシステムに大きな影響を与え、地球上の生物にも影響を与えたことが分かっています。

かつて爬虫類や恐竜が主役であった時代の終焉がありました。
高度な文明を持つ我々人類の時代を終わらせないためにも、知恵と創意を集結し全世界の人々が次の一歩を真剣に考えるのが“いま”ではないでしょうか。


トランプさんも、習さんも・・・。
トランプ&習.jpg






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