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塾長ブログ.....思いつくまま そのままに。

けがの功名...「身の丈」発言と大学入試改革

「けがの功名」とは、辞書で引くと『過失と思われたこと、なにげなしにやった事が、意外によい結果になること』とあります。
過日の萩生田文部科学大臣のこの発言により、国民のみんなが知る事となった「大学入試共通テスト」の大きな問題点。


大学入試.jpg現行の「大学入試センター試験」は、2021年度から「大学入試共通テスト」として新たな仕組みの入試制度により改革実施される予定.......でした。

9月に当ブログでも書いたように、いろいろな問題が解決されないままの実施に対して「全国高等学校長協会」が高校側の不安解消を求める要望書を文部科学省に提出していましたが、何の方策もないままに放置されていました。

《blog》 全国高等学校長会が文科省に申し入れ

ところが、萩生田文科大臣の「身の丈」発言をメディアが大きく取り上げることにより、一挙に国民の皆が新制度の大きな問題を知る事となりました。

例の発言は問題発言ですが、これにより教育を司る文部科学大臣及び文部科学省が対応せざるを得ない状況を作り出したという点では正に「けがの功名」と言えると思います。

文科省は結果として、“英語民間試験の活用”の見送りのみならず、数学・国語の記述式試験の採点欠陥を認め昨日見送ることを発表しました。


大学③.jpg入試制度改革の『思考力・判断力・表現力』を問う内容へと改革するという趣旨そのものは、全く理解できるものの、その方法を簡単に片付けていなかったか、或いはそこに利権が絡んでいなかったかが大きな問題です。

また、大学の入り口のみを早急に変更するのではなく、入る前と入った後の改革…大学や高校の授業内容の改革と一体となって世界に通用する『思考力・判断力・表現力』を養う為の教育改革を実践するその指針を文科省に示していただきたいと思います。


萩生田文科省大臣.jpg
萩生田さんは、加計さん安倍さんと一緒にまだゴルフやってんのかな…。



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