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塾長ブログ.....思いつくまま そのままに。

『 学力と成績、そして入試との関係 』 その1

久々のブログです。
忙しさにかまけて執筆をサボッてました <(_ _)>


今日は、学力と学校の成績の関係、そして神奈川県の例ですが皆さんの関心事である高校入試について書いてみたいと思います。
 
学力と成績って同じじゃないの….と思っているかも知れませんが、イヤイヤそれが違うんですねぇ
 
まず学力、これは学習して得た知識と能力。
そう自身で身に付けた能力なんです。
だから、どう頑張ったとかたくさん勉強したとかは関係なく、単純に今持っている『力』の事です。(テストの点数に現れます。)
 
一方、学校で評価する成績とは、その教科について成し遂げた成果(何をどうやって出来たかの過程も含めた事実の評価)です。
今持っている能力(学力)以外の部分も成績の評価対象にしています。
 
 
学校の成績表の5段階評定の左側に“観点評価”というA~Cまでのアルファベットの表記があります。
“創意工夫”とか“関心”・“意欲”・“態度”とか“判断力”とか“考え方”とかいう言葉が並んでいると思います。

中学校では、頑張った事や授業態度とか提出物をちゃんと出したりした事も成績
として評価してくれます。
成績はテストの点数だけで付けてはいないのです、テスト以外の事も全部成績を付ける材料となっている事を忘れないで下さい。
 
 
中間テストや期末テストでいい点を取っても、提出物を出し忘れたり授業中におしゃべりして先生に何度も注意されたりしている子は、テストが100点でも絶対『5』にはなれません。

逆に、テストの点数が平均点以下でも授業中に積極的に手を挙げていたり、ノート提出の時に分かり易い綺麗なノート(字が綺麗という意味ではありません。参照 ⇒ きれいなノートは…)を出したり、その教科に対して前向きに取り組んでいる姿勢のある生徒には、観点評価項目に『 A 』が並ぶ事も有りなのです。
 
だから、学校の成績を上げるという事は、中間テストや期末テストのその時だけ頑張ってもダメと言う事です。
 
 
例として以前神奈川県の中学校で成績の基準としていた内容を記しておきます。

□  観点評価 授業実践においての各単元(題材・テーマ)ごとの評価
A… 十分満足できるうち特に程度の高いもの
A  … 十分満足できる
B  … おおむね満足できる
C … 努力を要する
C … 一層努力を要する
 
□  観点の数値化 各担当教科教師の評価表イメージ
各資料の評価下限(達成度)
女子生徒③.jpg
A… 90%
A  … 80%
B  … 50%
C … 20%
 
資料例と評価割合
○  中間テスト … 20%
○  期末テスト … 20%
○  ノート提出 … 10%
○  授業態度   … 10%
○  課題提出   … 10%
○  小テスト① … 10%
○  小テスト② … 10%
○  小テスト③ … 10%
 

 
例えば、全ての資料項目で80%以上の達成度だと観点項目(国語5項目・国語以外4項目)全てがAとなりその教科の評定は“4”となります。
90%以上の達成度の観点項目が2つあるとAが2つとなり、Aが2つ以上の教科は評定が“5”となる。
観点評価の割合は、定期テスト2回分で全体の40%の比重にあたり、ノート提出・授業態度・課題提出の3項目でじつに3割の比重にあたる事が見て取れると思います。

もし定期テストの達成度が50%(50点とは限りません、同じ50点でも平均がどこかにより偏差値が変わります。)だとしても諦めてはいけません、他の観点での達成度が良ければ“4”は取れます。
 
 
高校入試の時、中学校の成績を調査書(内申書とも言います)として入学試験を受験する高校宛てに願書とともに提出する事になります。(調査書は生徒が開封する事は出来ません。)

それでは、この学校の成績と高校入試(神奈川県の公立高校)との関係はどうなっているのか・・・それは明日書くことにします。
 


『学力と成績、そして入試との関係』その②

『学力と成績、そして入試との関係』その③





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